「AIエージェントってどれも同じじゃないの?」
そう思っていた時期が私にもありました。
前回の記事でSkyworkを使ってマスコットキャラ「ラボちゃん」を作りました。
→ 前回記事:AIエージェントって何ができるの?Skyworkでマスコットキャラを作って確かめてみた
キャラが完成したので、次はLINEスタンプを作ろうと思ったのですが……ここで予想外の展開が待っていました。
AIエージェントによって、できること・できないことが全然違う。
今回はSkywork・Genspark・Manusの3社を実際に使い比べて、LINEスタンプ32枚を作るまでの全記録をお届けします。
今回の制作条件
まず、今回のスタンプ制作で用意したものを整理します。
用意したもの
①アイコン画像(ラボちゃん) 前回Skyworkで作ったマスコットキャラの画像です。スタンプのサンプル・ベースビジュアルとして各AIエージェントに共有しました。
②情報ファイル LINEスタンプの制作ルール・販売仕様・画像サイズ・ファイル形式などをまとめたファイルです。AIエージェントのクレジット消費を抑えるため、毎回検索させるのではなく、最初から情報を渡す形にしました。
各AIへの指示内容
3社すべてに同じ指示を出しました。
サンプルのアイコン画像と情報ファイルを参照して、LINEスタンプを32個作成してください。アップロードしやすいようにZIPでまとめてください。
条件を揃えることで、各AIの実力をフェアに比較できるようにしました。
Skywork|フリーズあり・日本語に課題・ZIPは非対応
試したこと
最初に試したのはSkyworkです。前回のキャラ作りで使い勝手の良さを実感していたので、スタンプ制作も期待していました。
最初は40枚で作成しようとしたところ、途中でフリーズしてしまいました。
そのため32枚に変更して再挑戦。
結果
画像自体はしっかり生成できました。ラボちゃんのビジュアルもある程度一貫していて、クオリティは悪くありません。
ただ、2つの問題が出ました。
問題①:スタンプの日本語がおかしい
スタンプに入れる日本語テキストが、いくつかの画像で不自然な表記になっていました。文字化けとまでは言えないのですが、「なんか読みにくい」「フォントが合っていない」という感じのものが混ざっていました。
LINEスタンプは日本語テキストの見やすさが重要なので、このまま申請するのは難しいと判断しました。
問題②:ZIPにまとめる機能がない
32枚の画像を一括でZIPにまとめて出力する機能がSkyworkにはありませんでした。画像を一枚ずつダウンロードする必要があり、手間がかかります。
Skyworkの評価
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 画像生成クオリティ | ○ しっかり生成できた |
| 日本語テキスト | △ 一部おかしい表記あり |
| ZIP出力 | × 非対応 |
| 処理の安定性 | △ 40枚でフリーズ・32枚で完了 |
| クレジット消費 | 参考値(有料プラン使用) |
Genspark|無料100クレジットだと15枚が限界
試したこと
次に試したのはGensparkです。
AIエージェント系のサービスとして注目されているので、スタンプ制作でどこまで使えるか試してみました。
結果
無料プランの100クレジットでは、15枚分のスタンプ画像しか生成できませんでした。
32枚を作るには途中でクレジットが尽きてしまいます。
画像のクオリティ自体は悪くなかったのですが、32枚を完成させるためには有料プランへのアップグレードが必要になります。
「無料で試せる範囲」という意味では、Gensparkは15枚が現実的な上限だということがわかりました。
Gensparkの評価
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 画像生成クオリティ | ○ 問題なし |
| 日本語テキスト | 確認できた範囲では問題なし |
| ZIP出力 | 32枚未達のため未確認 |
| 処理の安定性 | ○ 安定していた |
| クレジット消費 | 無料100クレジットで15枚が限界 |
Manus|307クレジット消費で32枚完成・ZIPまで対応・しかも実質無料で毎日使える
試したこと
最後に試したのがManusです。
AIエージェントの中でも「タスクを丸ごとこなす」能力が高いと聞いていたので、スタンプ32枚制作にどう対応するか期待していました。
Manusのクレジット仕組みを先に整理
Manusは無料登録時に1,000クレジットがもらえます。さらに毎日300クレジットが補充される仕組みです。
今回の制作で消費したのは307クレジット。
つまり、毎日補充される300クレジットとほぼ同じ量です。指示の出し方をもう少し工夫してクレジット消費を抑えられれば、毎日無料でLINEスタンプ32枚を作れる計算になります。
無料で使い続けられるというのは、副業コストを抑えたい人にとってかなり大きなメリットです。
結果
307クレジットを消費して、32枚の画像生成からZIPへのまとめまで完結しました。
画像のクオリティもしっかりしていて、ラボちゃんのビジュアルが一貫して生成されました。
日本語テキストの表示も自然で、「このままLINEに申請できる」というクオリティに仕上がっていました。
ZIPにまとめる機能もあり、32枚を一括でダウンロードできたのは作業効率として大きなポイントです。
Manusの評価
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 画像生成クオリティ | ○ しっかり生成できた |
| 日本語テキスト | ○ 自然な表示 |
| ZIP出力 | ○ 対応済み |
| 処理の安定性 | ○ 32枚完走 |
| 無料クレジット | 登録時1,000・毎日300補充 |
| 今回の消費 | 307クレジット(ほぼ1日分) |
3社を比較してわかったこと
今回の比較をまとめると、こうなります。
| Skywork | Genspark | Manus | |
|---|---|---|---|
| 32枚完成 | ○(日本語に課題) | ×(15枚で限界) | ○ |
| 日本語テキスト | △ | ○(15枚分) | ○ |
| ZIP出力 | × | 未確認 | ○ |
| 安定性 | △ | ○ | ○ |
| コスト | 有料プラン | 無料100クレジット | 登録時1,000・毎日300補充 |
| 今回の消費 | — | 100クレジット(15枚) | 307クレジット(32枚) |
スタンプ制作の実用性という点では、今回はManusが一番使いやすかったです。
特にコスト面が優秀です。登録時の1,000クレジット+毎日300クレジットという仕組みのおかげで、今回の307クレジットはほぼ1日分の補充量と同じ。指示の出し方を少し工夫してクレジット消費を抑えられれば、毎日無料でLINEスタンプ32枚を作り続けることも現実的です。
ただし、これはあくまでLINEスタンプ32枚制作という特定のタスクでの比較です。AIエージェントはサービスによって得意・不得意があります。
Skyworkはキャラ作りや文章生成では優れていましたし、Gensparkも有料プランを使えば結果が変わる可能性があります。
「何をやるか」によって使うツールを選ぶ、という視点がAIエージェントを使いこなすコツだと今回の比較で改めて感じました。
クレジット消費を抑えるために工夫したこと
今回の制作で意識したのが、各AIエージェントのクレジット消費を抑えることです。
そのために「情報ファイル」を事前に用意しました。
LINEスタンプの制作ルール・画像サイズ・ファイル形式・申請ガイドラインなどをまとめたファイルをAIに渡すことで、AIが毎回検索して情報を集める手間をなくしました。
AIエージェントは「調べる」作業にもクレジットを使います。最初から必要な情報を渡しておくことで、クレジットを画像生成に集中させることができます。
これはSkyworkだけでなく、他のAIエージェントを使うときにも有効な方法です。「情報ファイルを事前に用意する」は、AIエージェントを効率よく使うための基本テクニックとして覚えておいてください。
申請作業について
32枚の画像が完成したあとは、LINE Creators Marketへの申請です。
申請に必要なテキスト(スタンプ名・説明文・タグ)は、前回同様Skyworkに手伝ってもらいました。文章生成はSkyworkが得意な領域なので、ここは使い分けです。
申請自体は過去3作品の経験があるので、スムーズに完了できました。
あとは審査結果を待つだけです。
次回予告:審査中の待ち時間をどう使うか
申請が完了したら、通常1〜2週間の審査期間があります。
この待ち時間をどう使うか、Skyworkに相談してみました。
「ただ待つだけ」ではなく、販売開始に向けて準備できることがいくつかあります。その内容を次の記事で書きます。
→ 次の記事:審査中…待ち時間にSkyworkで次を考えた(3/7公開予定)
まとめ:AIエージェントは「何をやるか」で使い分けが大事
今回の体験でわかったこと:
- AIエージェントによってできること・できないことが全然違う
- Skyworkは画像生成できたが日本語テキストに課題・ZIP非対応
- Gensparkは無料100クレジットだと15枚が限界
- Manusは307クレジットで32枚完成・ZIP対応・品質も安定
- Manusは登録時1,000クレジット+毎日300補充。指示を工夫すれば毎日無料でスタンプ32枚が作れる可能性あり
- 「何をやるか」でツールを使い分けることがAIエージェント活用のコツ
- 情報ファイルを事前に渡すとクレジット消費を抑えられる
LINEスタンプ制作という具体的なタスクを通じて、AIエージェント各社の実力差がはっきり見えました。
「AIエージェントって結局どれがいいの?」という疑問への答えは、「やりたいことによって違う」です。
今後も色々なタスクで使い比べながら、レポートしていきます。

