HIROROのAIと副業ラボ
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【動画生成入門】「静止画はできるのに…」を卒業!AIで思い通りの動画素材を作るプロンプトの基本と3つの型

「AIで綺麗な美女や風景の画像は作れるようになった!」 「でも、動画生成AI(RunwayやPika、Soraなど)を使ってみたら、顔が崩れたり、動きが不自然でホラー映像になったり…」

そんな経験をして、「やっぱり動画は難しいな」とそっとブラウザを閉じてしまったことはありませんか?

実は、「静止画はうまくいくのに、動画はうまくいかない」という悩みは、AI副業を始めた人の9割がぶつかる壁です。

でも安心してください。その原因は、あなたのセンスがないからでも、AIの性能が悪いからでもありません。 ただ一つ、「画像生成と動画生成の『プロンプトの考え方』の違い」を知らなかっただけなのです。

この記事では、動画生成に苦手意識を持っているあなたが、今日から自信を持って「使える動画素材」を作れるようになるための、一番やさしい入門ガイドをお届けします。

第1章:なぜ「動画」になると急に難しくなるのか?

まずは敵を知りましょう。なぜ、画像生成と同じ感覚でプロンプトを入れると失敗するのでしょうか?

1-1. 「時間」という新しい軸

画像生成プロンプトは、一瞬を切り取る「写真」の指示です。 「海辺に立つ少女」と言えば、AIはその一瞬を描きます。

しかし、動画には「時間(タイムライン)」があります。 「海辺に立つ少女」と言った時、動画生成AIは悩みます。 「この少女は、次の1秒で何をするの?振り向くの?歩き出すの?それともただ立っているだけ?」

この「次の瞬間の変化」を指定していないと、AIは勝手に予測して動かそうとします。その結果、急に腕が伸びたり、顔が変形したりする「AI動画特有の崩れ」が発生するのです。

1-2. 初心者が陥る「詰め込みすぎ」の罠

多くの初心者は、動画だからといって張り切りすぎてしまいます。

  • 「少女が走ってきて、振り向いて、笑顔になって、手を振る」

このように複数の動作を一つのプロンプトに詰め込むと、AIは処理しきれずに破綻します。 動画生成を成功させる最初の鍵は、「欲張らないこと」。これに尽きます。

第2章:動画生成プロンプトの基本構造「3つの型」

では、具体的にどう指示すればいいのでしょうか? 難しく考える必要はありません。以下の「3つの要素」を順番に並べるだけで、動画生成AIは驚くほど素直に動いてくれます。

型1:被写体(Subject)~誰が映っているか~

まずは、画像生成と同じく「メインの被写体」を決めます。

  • ポイント: ここは画像生成のプロンプトと同じでOKです。

  • 例: A white cat sleeping on a sofa(ソファで眠る白い猫)

型2:動き(Motion)~どう変化するか~

ここが動画生成の肝です。初心者は「動きを最小限にする」のが成功のコツです。

  • ポイント: 複雑なアクションではなく、「状態」を指定します。

  • おすすめワード:

    • Slow motion(スローモーション)

    • Minimal movement(最小限の動き)

    • Static shot(固定ショット)

    • Wind blowing(風が吹いている)

型3:雰囲気・カメラ(Atmosphere/Camera)~どう撮るか~

映像全体のトーンを決めます。

  • ポイント: プロっぽい映像にする魔法の言葉を入れましょう。

  • おすすめワード:

    • Cinematic lighting(映画のような照明)

    • Relaxing atmosphere(リラックスした雰囲気)

    • Slow zoom in(ゆっくりズームイン)

第3章:【コピペOK】失敗しない基本テンプレート

この3つの型を組み合わせた、鉄板のテンプレートを紹介します。 まずはこれをそのままコピペして、単語だけ入れ替えて使ってみてください。

🎥 基本テンプレート

Plaintext

 
[被写体] が映っている。
[動き] は最小限で、ゆっくりとしている。
カメラは [カメラワーク] で、全体的に [雰囲気] な印象。
長さは [秒数] 程度。

実践例:カフェの動画素材を作りたい場合

入力プロンプト(日本語プロンプト対応のAIの場合):

Plaintext

 
おしゃれなカフェの窓辺にコーヒーカップが置かれている。
カップからは湯気がゆっくりと立ち上っている。動きは最小限。
カメラは固定(Static camera)。
全体的に落ち着いた、リラックスできる雰囲気。

たったこれだけです。「人が入ってきてコーヒーを飲む」などの動作を入れないことで、「湯気だけが動く高品質なシネマグラフ」のような動画が生成されます。 これなら、背景素材として非常に使いやすく、失敗もほとんどありません。

第4章:うまくいかない時の「引き算」テクニック

それでも動画が崩れてしまう時は、プロンプトから要素を「引く」勇気を持ちましょう。

1. 「動詞」を減らす

「走る(Run)」「食べる(Eat)」などの大きな動作を表す動詞は、崩れる原因になりやすいです。 代わりに「立っている(Standing)」「見ている(Looking)」などの静的な動詞に変えてみてください。

2. カメラの動きを止める

「ドローンで旋回」「激しくズーム」などのカメラワークは難易度が高いです。 最初は「Camera is static(カメラは固定)」と指定するだけで、クオリティがグッと安定します。

まとめ:動画生成は「静止画+α」で始めよう

動画生成と聞くと、つい映画監督のように複雑な演出をしたくなりますが、それが挫折の原因です。

まずは、「動く写真(Live Photo)」を作るくらいの気持ちで始めてみましょう。

  1. 被写体を決める

  2. 動きは「ゆっくり」「最小限」にする

  3. カメラは固定する

この「静止画+ちょっぴりの時間」という感覚さえ掴めれば、あなたはもう動画生成AIを使いこなせています。 さあ、まずは手持ちの画像生成プロンプトに「Slow motion」と付け足すところから始めてみませんか?

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45歳からAI副業に挑戦中!派遣社員として働きながら、AIを武器に新しい人生を切り開くヒロロです。失敗も学びに変えて、リアルな挑戦を毎日発信中!