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ChatGPTに何度聞いてもうまくいかない人へ——OpenAI公式が教える「伝わるプロンプト」の書き方

はじめに

「ChatGPTに聞いてみたけど、なんか求めていたのと違う…」

「何度聞き直しても、ぼんやりした答えしか返ってこない」

「AIって結局、そんなに使えないのかな?」

 

そんな経験、ありませんか?

 

私も最初はそうでした。ChatGPTを開いてはみたものの、なんとなく質問して、なんとなく答えをもらって、「便利そうだけどよくわからない」で終わっていた。

 

でも、ある日気づいたんです。

 

問題はChatGPTの性能じゃなくて、私の聞き方にあったって。

 

今日紹介するのは、ChatGPTをつくっているOpenAIが公式で公開しているプロンプトの書き方ガイドです。「help.openai.com」と「OpenAI Academy」という場所に、英語で書かれた公式資料があります。それを日本語でわかりやすくまとめてみました。

 

ちなみに昨日の記事では「Gemini Prompting Guide 101」——Googleが公式に公開したプロンプトガイドを紹介しました。今日はその続きとして、ChatGPT版をお届けします。(▶ 昨日の記事はこちら:  https://hiroro-ailab.com/gemini-prompting-guide-101-basic/  )

 

難しい話は一切ありません。読み終わる頃には「あ、こう聞けばよかったのか」と思えるはずです。

 

第1章 そもそも「プロンプト」って何?

プロンプト(prompt)とは、ChatGPTに入力する「質問や指示の文章」のことです。

 

ChatGPTは賢いAIですが、「なんとなく雰囲気で察してくれる人間の友人」ではありません。どちらかというと、「指示通りに動く、とても優秀な新入社員」に近いイメージです。

 

曖昧な指示を出せば、曖昧な仕事が返ってくる。でも、具体的に丁寧に伝えれば、びっくりするほど的確な答えが返ってくる。

 

OpenAIの公式ガイドには、こんなことが書かれています。

 

ChatGPTはテキスト・画像・音声・ファイルなど様々な形式の入力に対応しています。そして、GPT-5になってから、複雑な指示も扱えるようになったため、細かく分割しなくても一つの丁寧なリクエストにまとめて送ることができます。(出典: OpenAI Academy「Prompting」)

 

つまり「プロンプトの書き方さえわかれば、ChatGPTはもっとずっと使いやすくなる」ということです。

 

第2章 OpenAI公式が教える「3ステップ」

OpenAIの公式ガイドには、「良いプロンプトを書くための3ステップ」が明示されています。シンプルですが、これを知っているかどうかで結果が大きく変わります。

 

1

タスクの概要を書く

 

ChatGPTに「何をしてほしいのか」「誰のためなのか」「なぜ必要なのか」を、はっきり伝えます。

 

❌ 曖昧なプロンプト

✅ 改善後のプロンプト

売上をまとめて

先四半期の売上結果を要約して、来四半期のマーケティング戦略を3つ提案してください

ブログを書いて

AIツール初心者向けに、NotebookLMの使い方を説明するブログ記事を書いてください

 

「書いて」「まとめて」だけだと、ChatGPTは何が欲しいかを推測するしかありません。具体的に書くほど、的確な答えが返ってきます。

 

2

役立つコンテキスト(背景)を追加する

 

コンテキストとは「背景情報」のことです。状況を説明することで、ChatGPTの回答精度が上がります。

 

📌 コンテキスト追加の例「Q2売上レポートのデータを使って」「私はAIツール初心者で、難しい言葉は使わないでほしい」「読者は副業に興味を持っている30〜40代の会社員です」

 

特にGPT-5以降のモデルは、背景情報が多いほど精度が上がるように設計されています。「なぜこれを聞いているのか」を添えるだけで、答えの深さが変わります。

 

3

理想のアウトプットを説明する

 

「どんな形式で」「どんな長さで」「どんなトーンで」出力してほしいかを指定します。

 

これはOpenAI公式がとくに強調している部分で、「役割・対象読者・フォーマットの指定が最も効果的」と書かれています。

 

指定項目

フォーマット

箇条書きで / 表形式で / エグゼクティブサマリー形式で

文字数・長さ

200字以内で / 3段落で / 5項目で

トーン・対象者

初心者向けに / 社内向けに / 丁寧かつカジュアルに

役割を与える

「プロのライターとして」「マーケターの視点で」

 

第3章 3ステップを組み合わせると、こう変わる

それでは、3ステップを組み合わせた「完成形プロンプト」を見てみましょう。

 

ビフォー(改善前)

ブログ記事を書いて

 

アフター(改善後)

【役割】あなたはAIツール専門のブログライターです。

【タスク】以下のテーマでブログ記事の書き出し(最初の400字)を書いてください。

テーマ:「ChatGPTのプロンプトの書き方入門」

【コンテキスト】

・読者はAIを使い始めたばかりの初心者(30〜40代・副業に興味あり)

・H’SAI labというブログのスタイル:共感→わかりやすい解説→実践的なアドバイス

【アウトプット形式】

・語りかけるようなやわらかいトーンで

・専門用語は使わない(使う場合はカッコ内で説明)

・読者が「もっと読みたい」と思えるような書き出しに

 

このくらい丁寧に書くと、ChatGPTは「自分がどんな立場で、誰に向けて、何を書けばいいか」を理解して答えてくれます。

 

💡 ポイント最初から完璧を目指さなくて大丈夫です。「タスク」だけ書いて送ってみて、答えが物足りなければ「コンテキスト」を追加する——という順番でも十分に使えます。

 

第4章 役割別プロンプト例(OpenAI Academy より)

OpenAI Academyには、仕事の役割ごとのプロンプト例が載っています。そのまま日本語に直して紹介します。自分の仕事や用途に近いものを参考にしてみてください。

 

コンテンツ制作・ブログ・SNS向け

【役割】あなたはSNSマーケティングの専門家です。

【タスク】最新のSNSキャンペーンのパフォーマンスを要約し、

     エンゲージメント改善のための3つの戦略を提案してください。

【コンテキスト】Q2のアナリティクスレポートのデータを参考にします。

【形式】チームミーティング用の箇条書きで

 

副業・ビジネス企画向け

【役割】あなたは副業コンサルタントです。

【タスク】AIツールを使った副業アイデアを5つ提案してください。

【コンテキスト】初心者でも始めやすく、月5万円を目標にしたい。

        特別なスキルがなくてもできるものを中心に。

【形式】各アイデアを「概要・必要なもの・月収目安」の形でまとめて

 

学習・勉強向け

【役割】あなたはわかりやすい言葉で教えるのが得意な先生です。

【タスク】「プロンプトエンジニアリング」を小学生にもわかるように説明してください。

【コンテキスト】AIを使い始めたばかりの大人(初心者)が読む記事に使います。

【形式】200字以内、やさしい日本語で

 

HR・ライティング向け

【役割】あなたはプロのライターです。

【タスク】新しいリモートワークポリシーの社内アナウンスを書いてください。

【コンテキスト】HR部門が作成したポリシー文書の内容をもとにします。

【形式】フレンドリーで伝わりやすいメール形式で。件名も含めて

 

📝 メモ: 役割(Role)を「あなたは〇〇です」と与えることで、ChatGPTの答え方が大きく変わります。同じ質問でも「専門家の視点」「初心者向けの先生」「コンサルタント」など、役割によって回答の深さと文体が変化します。

 

第5章 知っておくと便利な上級テクニック5つ

3ステップに慣れてきたら、試してほしいテクニックを5つ紹介します。OpenAIの公式資料に書かれているものを、初心者向けに翻訳しました。

 

テクニック① 大きなタスクは「分解」する

複数の部分が絡み合っているリクエストは、細かく分けて聞きましょう。

 

❌ まとめて聞く

✅ 分解して聞く

「来月のブログ計画を立てて、記事も書いて、SNSへの投稿文も作って」

①「来月のブログ計画を5記事分提案して」② それをもとに「1記事目の本文を書いて」③「その記事用のXの投稿文を3パターン作って」

 

テクニック② 「選択肢」をもらう

1つだけ答えをもらうより、複数の選択肢をもらう方が使いやすいことが多いです。

 

このレポートを2種類の方法で提示する案を考えてください。

1つ目は初心者向けのシンプルな説明、2つ目は専門家向けの詳細版でお願いします。

 

テクニック③ 「深く考えて」と一言添える

OpenAI公式が明記している方法で、以下の言葉を添えるだけでGPT-5が「より深い推論モード」に入ります。

 

「think deeper」「think hard」「think more carefully」(日本語でも「じっくり考えて」「深く検討して」で効果があります)

 

複雑な問題を解かせたいとき、論理的な判断が必要なとき、重要なビジネス判断のアドバイスを求めるときなどに有効です。

 

テクニック④ トーンとフォーマットを先に指定する

「どんな形で返してほしいか」を最初に書くと、答えがそのまま使いやすくなります。

 

指定したいこと

プロンプトへの書き方

効果

箇条書きで

「箇条書きで5項目にまとめて」

見やすく短くなる

表形式で

「表にまとめて」

比較しやすくなる

やわらかいトーンで

「フレンドリーな口調で」

SNS・ブログ向きに

JSON形式で

「JSON形式で出力して」

データ処理・開発に

 

テクニック⑤ Custom Instructions(カスタム指示)を活用する

ChatGPTには「毎回の指示を固定できる設定」があります。OpenAI Academyでも強く推奨されているテクニックです。

 

設定場所:ChatGPT右上のアカウントメニュー → 「Custom Instructions」(カスタム指示)

 

【設定例】「私はAIツール初心者向けのブログを書いている個人クリエイターです。回答はやわらかく、わかりやすく、専門用語は使わないでください。常に日本語で、読者の立場に立った文章にしてください。」

 

一度設定すれば、毎回同じ説明を書かなくて済みます。ブログ用・仕事用・勉強用など複数パターンを用意しておくと便利です。

 

第6章 GPT-5になって変わったこと

2026年現在、ChatGPTはGPT-5が最新モデルになっています。OpenAI Academyによれば、GPT-5では以下の点が進化しています。

 

変化

以前(GPT-4)

GPT-5

長いプロンプト

細かく分割して送る必要あり

まとめて1つのリクエストで送れる

複雑な指示

段階的に細かく指定

自然な指示でも深く推論

会話の継続

途中で混乱することがあった

長い会話でも文脈を正確に追う

構造化出力

別途指定が必要

表・JSON等をよりスムーズに生成

 

とはいえ、基本は変わりません。「タスク・コンテキスト・アウトプット形式」の3点を丁寧に書くほど、GPT-5もより良い答えを返してくれます。

 

まとめ:プロンプトは「練習すると上手くなる」

今日紹介した内容をまとめます。

 

✅ プロンプトとは、ChatGPTへの「指示文」のこと

✅ OpenAI公式の3ステップ:①タスク ②コンテキスト ③アウトプット形式

✅ 「役割」を与えると、答えの質が大きく変わる

✅ 上級テクニック:分解・選択肢・深く考えて・フォーマット指定・Custom Instructions

✅ プロンプトは練習するたびに上手くなる

 

最初からうまく書けなくても大丈夫です。「なんか違うな」と思ったら、コンテキストを足してみる、フォーマットを指定してみる、役割を与えてみる。その繰り返しで、少しずつコツがつかめてきます。

 

プロンプトは「資産」です。うまく書けたものは保存しておいて、次回から使い回しましょう。Custom Instructionsに登録しておくのもおすすめです。

 

次回予告:Claude 4.x のプロンプトガイドGemini(4/15)→ ChatGPT(今日)と来て、次はClaude(Anthropic)の公式プロンプトガイドを解説します。ChatGPTとの違い、XMLタグの使い方、「Adaptive Thinking」など、Claudeならではのテクニックを紹介予定です。H’SAI lab の更新情報はX(@hiroro_ailab)でお届けしています。ぜひフォローしてください!

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45歳からAI副業に挑戦中!派遣社員として働きながら、AIを武器に新しい人生を切り開くヒロロです。失敗も学びに変えて、リアルな挑戦を毎日発信中!