「ProducerAI」。
調べてみると、2026年2月にGoogleが買収した音楽AI。しかもGoogle AI Proプランに加入していれば、追加費用ゼロで使えるという。だったら試さない手はないと、さっそく自分のブログ・X・YouTubeで使っている画像を3枚アップロードして曲を作ってみました。
結果は…指示してから30秒以内で、3分の本格的な曲が完成しました。
この記事では、私(Hiroro)が実際に体験した全記録を初心者目線でお届けします。ミュージックビデオ生成も試したので、クレジット消費の注意点まで正直にレポートしますね。
そもそもProducerAIって何?Riffusion買収の話から始めよう
知る人ぞ知る「Riffusion」とは?
ProducerAIの前身は「Riffusion(リフュージョン)」という音楽AIです。2022年にオープンソースプロジェクトとして誕生し、画像生成AIのStable Diffusionの仕組みを応用して音楽のスペクトログラム(音の視覚的表現)を生成するというユニークなアプローチで注目を集めました。
2023年にはThe Chainsmokersなど著名アーティストも投資家に名を連ね、400万ドル(約6億円)の資金調達を実現。その後も独自の進化を続け、2025年7月に「ProducerAI」へとリブランドしました。
GoogleがRiffusionを2026年2月に買収した理由
2026年2月24日、Googleは公式ブログでRiffusion(ProducerAI)の買収を発表しました。同チームはGoogle LabsおよびGoogle DeepMindに統合されています。
背景にあるのは、AI音楽市場への本格参入という戦略です。SunoやUdioといった競合サービスが急速に普及するなか、Googleは世界最大の音楽プラットフォームであるYouTubeを擁しながらも、音楽生成AI分野では後手に回っていました。今回の買収はその遅れを一気に取り戻すための動きといえます。
ProducerAIの心臓部「Lyria 3 Pro」とは
ProducerAIの核となるのが、Google DeepMindが開発した最新の音楽生成モデル「Lyria 3 Pro」です。
- 最大3分間の楽曲生成が可能
- イントロ・ヴァース・コーラス・ブリッジを個別に制御できる
- 画像・テキストの両方から楽曲を生成できる
- 生成音声には全て「SynthID」という電子透かしが埋め込まれる
「画像から曲を作る」という機能が使えるのも、このLyria 3 Proの画像理解能力があってこそ。後でご紹介する私の体験レポートで、その実力を確かめてみてください。
Google AI Proユーザーなら追加費用ゼロ!料金プランを解説
ProducerAI単体の料金プラン
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | 基本機能・クレジット制限あり |
| Plus | 月額8ドル(約1,200円) | 商用利用権・12件の同時生成・優先アクセス |
単体で契約するとPlusプランが月額8ドル。決して高くはありませんが、実はGoogle AI Proに加入しているなら、このPlus相当の特典を追加費用ゼロで使えてしまうんです。[5]
Google AI Proユーザーなら月2,000曲分が実質無料
ProducerAIのPlusプラン相当が自動付与。月間10,000クレジット(1曲5クレジット消費=約2,000曲分)が含まれます。[5]
私はもともとGeminiやNotebookLMのためにGoogle AI Proに加入していたので、ProducerAIは「気づいたら使えた」状態でした。月2,000曲分のクレジットがあれば、毎日試してもほとんど使い切れません。
Gemini・NotebookLM・Google Driveの拡張ストレージなど、他のGoogle AIサービスも同時に使えることを考えると、月額19.99ドルはかなりお得だと感じています。
ProducerAIの使い方|画像から曲を作る手順
操作の流れはたったこれだけ
- ProducerAIにアクセスしてGoogle アカウントでログイン
- 「画像から作曲」を選択して画像をアップロード
- AIが画像を分析して自動でプロンプトを生成
- 内容を確認して「生成」を押すだけ
- 30秒以内で3分の曲が完成
私が実際に使ってみて一番驚いたのが、「プロンプトを自分で書かなくていい」という点です。画像をアップロードすると、AIが画像の雰囲気・色調・モチーフを読み取って、音楽プロンプトを自動で生成してくれます。音楽知識ゼロでも、迷わずに曲が作れる設計になっています。
他の生成方法(テキスト・Spacesなど)
画像からの作曲以外にも、以下の方法で楽曲を生成できます。
- テキストから作曲:自然言語の指示で楽曲生成
- Spaces:自然言語で新しい楽器やエフェクトをゼロから作成できる実験的機能
- マルチモデル統合:歌詞生成(Gemini)・アルバムアート(Nano Banana)・ミュージックビデオ(Veo)との連携

【実録レポート】3枚の画像で試した全記録
さっそく本題です。私のブログ・X・YouTubeで実際に使っている画像を3枚使って、ProducerAIで曲を作ってみました。
試した画像①:Gemini生成のファンタジー系アート
まず最初に使ったのは、もともとSunoで生成した作業用BGMをもとに、GeminiでプロンプトをつくってGeminiで画像生成したもの。つまり「AIで音楽を作って→その雰囲気でAIが絵を描いた」という画像です。

これをProducerAIにアップロードしたところ、以下のプロンプトが自動生成されました。
ダークで英雄的なファンタジー・オーケストラ、重厚な太鼓のパーカッション、高らかに響くバイオリン、荘厳なホルン、神秘的で幻想的な合唱、壮大な映画のようなサウンドスケープ、テンポ110bpm
「…ほぼ元の曲の雰囲気そのまま読み取ってる!」というのが第一印象でした。
生成された曲①:進軍の狼煙(The Beacon of War)
重厚なストリングスとコーラスが響く、王道バトルアンセム。ゲームのオープニング映像にそのまま使えそうなクオリティ。
生成された曲②:地平線の誓い
神秘的かつ力強く、物語のクライマックスを感じさせる一曲。曲の後半に向かって盛り上がる展開がお気に入り。
試した画像②:Xヘッダー画像(ハイテク・ネオン系)
次に使ったのはXのヘッダー画像。ブログのイメージに合わせて作ったハイテクでネオン感のある横長のデザインです。

ハイテクなデジタルテクスチャ、洗練されたネオンの雰囲気、クリーンなエレクトロニックビート、プロフェッショナルで先進的な、現代的で未来的なシンセウェーブ、110bpm、インストゥルメンタル
ヘッダーの世界観をそのまま音楽で表現してくれました。「このプロンプト、私が書くより上手いかも」と思ったのが正直なところです(笑)。
生成された曲①:Digital Frontier
ネオンのグリッドや宇宙のような広がりを感じる、疾走感のあるシンセウェーブ。ブログのBGMに流したい。
生成された曲②:Clear Innovation
複雑な技術をわかりやすく解説するイメージに合わせた、スマートで都会的なテック・ビート。ブログのコンセプトにピッタリだと感じました。
試した画像③:Xアイコン(きらめきポップ系)
3枚目はXのアイコン画像。虹色のきらめきをイメージしたカラフルなデザインです。小さい画像でも雰囲気を読み取ってくれるか興味があって試してみました。

未来的で心地よいシンセポップ、きらめく虹色のサウンド、デジタルチャイム、温かみのあるベース、112bpm
生成された曲①:H’sAILABの雰囲気を醸し出す
明るくキュートなハイテク・ローファイ・ポップ。弾けるようなシンセサイザー、鮮やかなエレクトロニックサウンド。ブログの雰囲気にぴったりで、個人的に3曲のなかで一番気に入っています。
生成された曲②:デジタルグロー
未来的で心地よいシンセポップ。聴いていると自然と前向きな気分になれる一曲。
ミュージックビデオも作ってみた!クレジット消費に要注意
ミュージックビデオ生成を試してみた
Xアイコンから生成した曲「H’sAILABの雰囲気を醸し出す」を使って、ミュージックビデオも作ってみました。ProducerAIはVeo(GoogleのAI動画生成モデル)と連携しており、楽曲に合わせたビデオを自動生成できます。
設定はシンプルで、縦向き(9:16)を選んであとはほぼお任せ。「曲の雰囲気に合わせた、エネルギッシュで視覚的に魅力的なビデオ」という方向性だけ指定しました。
生成結果と正直な感想
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 生成にかかった時間 | 約10分 |
| 動画の尺 | 30秒 |
| 消費クレジット | 375クレジット |
| 使ったプロンプト | 縦向き(9:16)・あとはおまかせ |
| 出来栄えの評価 | 面白いけれどイマイチ(理由は下記) |
正直なところ、出来はイマイチでした。
理由は「ほぼおまかせ」にしてしまったから。楽曲の雰囲気は出ているのですが、映像の構成や展開に一貫性がなく、「この映像でなければいけない理由」が感じられない仕上がりでした。
それよりも気になったのはクレジット消費の重さです。曲1曲が5クレジットなのに対して、30秒のMVで375クレジット。つまりMVは曲の75倍のクレジットを消費します。
月10,000クレジットあるといっても、MVを頻繁に作ると一気に減ってしまいます。プロンプトをしっかり考えてから生成した方がいい機能だと思いました。
ミュージックビデオ生成を使うなら
- 縦向き(9:16)はTikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts向けに便利
- 「おまかせ」ではなく、具体的なシーン・色・雰囲気をプロンプトで指定すること
- 1回の生成で何度も試すのではなく、プロンプトを固めてから1回で仕上げる意識が大切
- クレジット残量を確認してから使う習慣をつけましょう
3回の画像から作曲でわかったこと
使ってみてよかった点
- 画像の雰囲気を正確に読み取る:ファンタジー系・ハイテク系・ポップ系と、それぞれ全く違う雰囲気のプロンプトを自動生成してくれた
- 操作がシンプル:画像をアップロードするだけで迷わず使える。初心者でも安心
- 生成スピードが速い:指示から完成まで30秒以内。ストレスを感じる待ち時間がない
- 3分の本格的な楽曲:短いジングルではなく、イントロ・展開・エンディングのある「ちゃんとした曲」が出来上がる
- Google AI Proユーザーはお得:今回3回×2曲=6曲生成で30クレジット消費。月10,000クレジットからすればわずかな消費
気になった点・Sunoと比べて感じたこと
Sunoと比べると、ProducerAIは「細かく調整したい人には物足りないかも」と感じました。Sunoは歌詞を自分で書いたり、スタイルを細かく指定したりとカスタマイズ性が高い。一方ProducerAIは「おまかせ感」が強く、AIに任せてサクッと作るのが得意な印象です。
ただ、音楽知識ゼロで「自分のSNS画像に合った曲が欲しい」という用途なら、ProducerAIの方が圧倒的に使いやすいと感じました。
| 比較項目 | ProducerAI | Suno AI |
|---|---|---|
| 操作の簡単さ | 非常に簡単(画像をアップするだけ) | 慣れれば簡単・学習コストあり |
| カスタマイズ性 | やや低め(おまかせが基本) | 高い(歌詞・スタイルを細かく指定可) |
| 生成スピード | 30秒以内 | 30〜60秒程度 |
| コスト | Google AI Pro加入者は実質無料 | Proプランで月額約1,500円 |
| MV生成 | あり(クレジット消費大) | Video Song Art(10秒ループ) |
| 向いている人 | 画像から手軽に曲を作りたい人 | 歌詞・スタイルを細かく作り込みたい人 |
ProducerAIをブログ・副業に活かすなら?
実際に使ってみて、私が「これは副業に使えそう!」と感じた活用シーンをご紹介します。
- YouTubeのBGM動画:もふもふ睡眠BGMシリーズのような動画に、自分だけのオリジナルBGMを使える。著作権の心配がなく、チャンネルの世界観を統一しやすい
- ブログ・SNSのジングル制作:ブログやXのプロフィールに合ったサウンドを手軽に作れる
- コンテンツの付加価値アップ:記事や動画にBGMを添付するだけで、コンテンツの質感がぐっと上がる
注意点:商用利用ルールの確認を忘れずに
ProducerAIで生成した曲にはSynthIDという電子透かしが埋め込まれており、AI生成コンテンツとして識別されます。商用利用(YouTube収益化・販売など)を検討する場合は、必ずProducerAIの利用規約を確認してください。Google AI Proの特典として使う場合はPlusプラン相当の商用利用権が含まれていますが、詳細は公式サイトでご確認を。
まとめ|音楽ゼロ知識でも「画像から作曲」できる時代が来た
ProducerAIの3つのポイント
- Google AI Pro加入者なら追加費用ゼロ:月10,000クレジット(約2,000曲分)が含まれる
- 画像をアップするだけで30秒以内に3分の曲が完成:音楽知識・プロンプト知識ゼロでOK
- ミュージックビデオ生成はクレジット消費が重い:30秒MVで375クレジット消費。プロンプトをしっかり準備してから使うべき
「音楽AIは難しそう」と思っていた私でも、本当に迷わずに使えました。自分のSNS画像をアップするだけで、その画像の世界観に合った曲が30秒で出来上がるという体験は、正直なところかなり感動しました。
Google AI Proに加入しているなら、まずは自分のブログやXのヘッダー画像を1枚アップロードするだけでOKです。使ってみてください。きっと「こんな曲が出来るの!?」と驚くはずですよ。
次回は、Suno AI v5.5の新機能(Video Song Art・Fade Out/Crop・カスタムモデル)を睡眠BGMで試した体験レポートをお届けします。お楽しみに!

