はじめに
前回の「その1」では、デイリーノートが制作の「司令塔」になった全体像を書きました。今回はその2として、YouTubeの2チャンネルの制作を、Obsidianでどう管理しているかをまとめます。
私は今、性格の違う2つのチャンネルを運営しています。
- YAMATO SOULS:和楽器の音楽チャンネル。4シリーズを月・水・金・土に投稿し、背景は動画生成AIで少しだけ動かす
- もふもふ睡眠BGM:動物の画像と睡眠用の音楽のチャンネル。動画生成AIは使わず、静止画・テロップ・音楽で作る
作り方は違いますが、管理の骨組みは同じです。「動画ごとに番号を振る」「番号と同じ名前のフォルダを作る」「全体を台帳で見る」。この3つを順に紹介します。
このガイドでわかること
- 動画ごとの番号とフォルダの付け方
- チャンネル全体を見渡すための台帳
- YAMATO SOULSの4フェーズの分業と、もふもふ睡眠BGMの週次判断
- 管理してみて分かった失敗と、今の課題
ステップ1:動画ごとに番号を振り、同じ名前のフォルダを作る
どちらのチャンネルも、企画の段階で番号を決めます。
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チャンネル |
番号の例 |
意味 |
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YAMATO SOULS |
YS-075 |
エピソードの通し番号(4本を束ねたメドレーはYSM-015など) |
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もふもふ睡眠BGM |
MSBC-001/MSBD-002/MSBA-003 |
C=猫、D=犬、A=小動物。数字はチャンネル全体の投稿順の通し番号 |
番号が決まると、デスクトップに同じ名前のフォルダを作ります。音声(WAV)、画像、動画といった重いファイルは、ここに保存します。フォルダの中には番号と同じ名前のメモ(例:YS-075.md)を置き、その回のタイトル・仕様・ステータス・採用した素材を書いています。
主な音声・動画素材はデスクトップに置き、制作の経緯と判断はObsidianに残します。画像の控えなどをObsidian側にも保存することはありますが、役割の中心は「素材」と「記録」で分けています。同じ番号を手がかりに、Obsidian内では制作記録を、デスクトップでは素材フォルダを探せます。
フォルダ番号と、動画形式を区別する
もふもふ睡眠BGMでは、同じ企画のShorts・1時間版・8時間版の素材を、同じフォルダに追加していきます。形式が変わるたびに、別の企画番号を振る運用ではありません。
台帳では、フォルダ番号とは別に「Content ID」という管理用の文字列を使います。たとえば犬の企画MSBD-002のShortsは、2026W39-DOG-05-BLENHEIM-FL-02-SHORT。制作週・動物・毛色・楽器・企画連番・形式を区別できるようにしています。
同じ企画を長尺化するときは、末尾の形式を1Hや8Hで区別します。「どの企画か」と「どの長さの動画か」を分けておくためです。
ステップ2:チャンネル全体は台帳で見る
1本ずつのフォルダとは別に、チャンネル全体を見渡すための台帳を作っています。
YAMATO SOULS
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台帳 |
書いていること |
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全エピソード一覧 |
シリーズ別に、番号・タイトル・YouTube URL |
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再生リストURL一覧 |
シリーズ別の再生リスト、各動画のURL、シリーズごとの動画の長さと投稿曜日 |
全エピソード一覧の最後には、登録済みのYouTube URLだけを並べた「重複チェック用」の一覧があります。新しいURLを登録する前にここを検索し、同じものがあれば入力ミスを疑います。
もふもふ睡眠BGM
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台帳 |
書いていること |
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投稿管理台帳 |
番号・動物・毛色・楽器・形式(Shorts/1時間版/8時間版)・状態・公開URL・次にやること |
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動物選定ルール |
選べる動物の一覧、直近6本以内の同種再登場を避ける(Shortsからの長尺化は除く)などの選定ルール |
投稿管理台帳の「状態」は、アイデア → 選定 → プロンプト準備 → 生成 → 確認 → 予約 → 公開 → 計測、の順に進めます。「次にやること」の欄には「1時間版化の判定対象」「再検証」「保留」などを書き、次の判断につなげています。たとえばMSBD-002は、台帳上ではShorts公開済みで、次は第2週の1時間版化の判定対象です。候補に入ったことと、長尺版の制作が決まったことは分けて記録しています。
ステップ3:チャンネルごとに、制作を進める順番を決める
YAMATO SOULSは4フェーズで分業する
YAMATO SOULSは、1本の動画を4つのフェーズに分けて、AIと私で分担しています。
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フェーズ |
担当 |
やること |
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A |
Claude Code |
タイトル・仕様・音楽プロンプトを書いた制作ガイドを作り、デスクトップのフォルダも作る |
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(確認・音楽生成) |
私 |
制作ガイドを確認し、Stable Audioで音楽を作る |
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B |
Codex |
制作ガイドを読んで、背景画像・冒頭テロップ・サムネイルの3点を作り、フォルダに保存する |
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C |
Claude Code |
保存された画像を見て、動画生成AI用のプロンプト3種類と、YouTubeのタイトル・説明文・固定コメントを作る |
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(動画生成・編集・投稿) |
私 |
動画を生成・編集してYouTubeに投稿する |
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D |
Claude Code |
公開URLを受け取り、台帳への記録とX投稿文の作成をする |
前回書いたとおり、制作ガイドは「投稿予定日」のデイリーノートに書きます。4つのフェーズの記録が、投稿日のノート1枚に順番に積み上がっていきます。
フェーズを進めるときは、私が内容を確認して次の作業を依頼します。たとえばフェーズBの画像を見てから、フェーズCの動画プロンプトを書いてもらいます。採用する画像の構図に合わせて、動かす場所や動きを考えたいからです。
もふもふ睡眠BGMは、週次判断を制作の入口にする
もふもふ睡眠BGMでは、猫・犬・小動物のShortsを入口にして、3週間単位で長尺版へ展開する方針にしています。現在のサイクルは第1週で、長尺化はこれから判定する段階です。
- Shorts(縦型の短い動画)を3本投稿する
- 成績の良い2本を1時間版にする
- 1時間版の成績を確認し、8時間版へ進める対象を判断する
これは今の制作計画であり、このサイクルを完了して成果を検証したという話ではありません。どの段階に進むかは、週に1回確認する運用です。YouTubeアナリティクスのデータ(CSV)を渡して週次レポート記事の下書きを頼むと、Claude Codeが同時に台帳を確認し、「新しいShortsを企画する」「1時間版に進める」「8時間版に進める」のどれか1つを判断して、台帳と記事に書きます。
画像は、Codexの試作を私が確認してから、本番素材に展開する流れです。基本の分担はChatGPTで本番8点(3つの眠りの段階の画像、Shorts用、サムネイル、テロップなど)を作る形ですが、MSBD-002ではCodexで本番素材の作成・調整まで進めました。担当ツールよりも、どの画像を採用したかが記録に残ることを大切にしています。
今の投稿計画では、この3週間のサイクルを終えてから次のShorts企画群に進みます。台帳を見れば、今どの動物がどの段階にいるかが分かります。
管理してみて分かったこと
ルールとして決めたものの中には、失敗から生まれたものもあります。
- 動画の長さの取り違え:YAMATO SOULSでは、4本のエピソードをまとめたメドレーも作っています。以前、メドレー全体の長さを、1本の動画の長さとして書いてしまったことがありました。今は「1本の長さ=メドレー全体÷4」と、シリーズごとの表で決めています
- 投稿曜日の固定:シリーズごとに投稿曜日を決めたので、企画を始めた時点で投稿予定日が決まり、どの日のノートに書くかも決まるようになりました
- URLの登録前チェック:URLを登録する前に一覧と照らし合わせるようにしてから、貼り間違いに気づけるようになりました
今困っていること
- 同じ内容が2か所にある:YAMATO SOULSの回ごとのメモは、デスクトップのフォルダとObsidianの中の両方に置いています。更新するたびに両方をそろえる必要があり、ずれが出ないように気をつけています
- 台帳とファイルが増えた:チャンネルごと・目的ごとに台帳を分けた結果、どこに何を書くかのルールが増えました。指示書に書いてAIにも守ってもらっていますが、私自身が迷うこともあります
- 同じ日に作業が重なる:前回も書いたとおり、ブログ記事とYouTubeの制作が同じ日のノートに重なると、1枚が長くなります。YouTubeの記録だけ別のノートに分けるかどうか、検討中です
まとめ
- 2つのチャンネルは作り方が違っても、「番号・フォルダ・台帳」という管理の骨組みは共通にしている
- 主な音声・動画素材はデスクトップ、制作の経緯と判断はObsidianに残す
- YAMATO SOULSは4フェーズでAIと分担し、内容を確認しながら次の作業を依頼する
- もふもふ睡眠BGMは、週次データと台帳を見て次に進める対象を判断する方針
- 課題は、同じ内容の二重管理と、ルールの増えすぎ
次回(その3)は、制作で失敗したことを次の制作に活かすための「修正・改善ログ」を取り上げます。
参考リンク
- Obsidianの今の使い方①|デイリーノートが制作の「司令塔」になるまで
- Claude CodeでYAMATO SOULSの制作フローを回す話|企画から動画プロンプトまでを4フェーズで管理
- CodexでYAMATO SOULSの背景画像を作る話|71枚の既存画像と見比べて構図を決める

