和風BGMチャンネル「YAMATO SOULS」では、Stable Audioで作った音楽とAIで生成した映像を組み合わせています。制作を続けると、音楽の指示文、背景画像、動画の説明文など、1本に必要な情報が増えていきます。
そこで今は、制作を4段階に分け、Claude Codeに企画や文章、記録の整理を任せています。画像はCodexに引き継ぎ、音楽・動画の生成結果を私が確認して編集する流れです。今回は、YS-071・YS-072の制作記録をもとに、この進め方を紹介します。
この記事でわかること
– Claude Code・Codex・自分の担当をどう分けているか
– 完成した背景画像を確認してから動画の指示文を書く理由
– 制作中の失敗や調整を、次回の確認事項に残す方法
ステップ1:Claude Codeに制作ガイドを用意してもらう
4つの段階と、引き継ぐものを決める
私の制作フローでは、各段階をフェーズA〜Dと呼んでいます。
| 段階 | 主な担当 | 用意するもの |
|—|—|—|
| A:企画と音楽の準備 | Claude Code | タイトル、動画概要・仕様、音楽生成用の指示文、保存フォルダ |
| B:画像制作 | Codex | 背景画像、冒頭テロップ、サムネイル |
| C:動画と投稿情報の準備 | Claude Code | 動画生成用の指示文3種類、YouTubeタイトル・説明文・固定コメント |
| D:投稿記録 | Claude Code | 共有した動画URLの記録、一覧の更新、X投稿文の案 |
この間に、私が企画を確認し、音楽や動画を生成して、使う素材を選び、編集・アップロードを行います。
この分担は、私の作業用フォルダに保存したルールです。Claude Codeを使い始めると最初からこの4段階が用意されている、という意味ではありません。
繰り返す指示をファイルに残す
Claude Codeには、プロジェクトの指示を記した「CLAUDE.md」を読み込む仕組みがあります。公式ドキュメントでも、作業の進め方などを伝えるためのファイルとして説明されています。ただし、指示を書けば必ずそのとおりに動くという強制設定ではありません。[Claude Code公式ドキュメント](https://code.claude.com/docs/en/memory)
私の環境では、ここに制作ガイドの内容や保存先、次の段階へ進む条件を記載しています。その準備があるので、新しい回を始めるときは「YS-〇〇を作成して」と伝え、出てきた制作ガイドを確認できます。
ブログ制作でも同じように、繰り返す手順をファイルに残しています。そちらの運用は、[Claude Codeでブログワークフローを自動化した話](https://hiroro-ailab.com/claude-code-blog-workflow-1)にまとめています。
間違えた項目は、確認方法まで決める
制作ガイドでは、シリーズ、投稿予定日、動画の長さを確認します。予定日を指定していない場合は、シリーズごとの投稿曜日から候補日を計算し、私が確認する運用です。
動画の長さには、実際の失敗を反映しています。以前、複数の回をつないだメドレー全体の長さを、1話分の長さとして記載してしまいました。そこで、4話構成の企画では「メドレー全体の長さ÷4」で1話分を算出するルールにしました。
たとえば8時間のメドレーなら、1話分は2時間です。タイトルや説明文にも同じ長さが書かれているかを確認します。「尺を間違えない」とだけ書くより、計算方法と確認先を決めておく方が、見直す場所を明確にできます。
ステップ2:画像を完成させてから、動画の指示文へ進む
画像の設計はCodexに引き継ぐ
制作ガイドを確認したら、画像制作をCodexに依頼します。作るのは、背景画像・冒頭テロップ・サムネイルの3点です。
以前はClaude Codeが画像用の指示文まで書いていましたが、今はCodexが制作ガイドを読み、構図に合わせて設計する方式に変えています。画像を作る段階で設計をまとめるためです。
素材は、エピソード番号を付けた専用フォルダへ保存します。企画の文章と完成画像を同じ回の情報としてたどれるようにしています。
動画の指示は、保存した画像を基準にする
画像がそろったら、Claude Codeが背景画像を確認し、Kling・Google Flow・DomoAI向けの動画生成用プロンプト(AIへの指示文)を用意します。
背景画像を動画の最初の1枚として渡すので、私の設計方針は「何を動かし、何を止めるか」を明確にすることです。たとえば霧を動かすなら、鳥居や地面、カメラは固定する、と分けて考えます。
ただし、保存済みのYS-072の指示文を見ると、背景や画風の説明が残っているものもありました。方針は決めたものの、書き方の統一はまだ調整中です。
3種類の指示文を用意しているのは、生成結果を見て選び直せるようにするためです。実際の映像を確認する工程も必要でした。
YS-071・YS-072で、実際に直したこと
今回の制作記録では、次のような違いがありました。
| 制作した回 | 確認したこと | 採用・調整 |
|—|—|—|
| YS-071:鳥居が主役の場面 | Kling版では画面全体が揺れた。DomoAI版は構造物が安定していた | 霧の動きを評価してFlow版を採用 |
| YS-072:桜並木の場面 | Kling版は花びらの消え方が不自然。DomoAI版は画面の揺れと意図しない鳥の飛翔があった | 木々や花びらの動きを評価してFlow版を採用 |
これは今回の画像・指示文・生成結果に対する判断です。ツール全体の優劣を決める比較にはしていません。
YS-072では、採用したFlow版にも編集時の調整が必要でした。映像をつなぐトランジションが不自然だったため、普段の0.5秒から1.5秒へ伸ばしています。
短い映像がきれいに見えても、BGM動画として繰り返したときに自然かどうかは別の確認になります。今回も、採用する映像を決めた後に、つなぎ目を見直しました。
ステップ3:投稿情報と、次回に使う記録を残す
動画URLを渡して、記録をそろえる
動画をアップロードしてURLを共有したら、Claude Codeに投稿記録を整理してもらいます。
デイリーノート、エピソード別の制作ノート、動画一覧などへ、URLやタイトルを記録する流れです。投稿予約の段階なら、公開済みと混同しないよう、予約であることも確認します。
合わせて、X用に「URLなしの本文」と「URLを添えるリプライ文」を用意します。これは私の告知の形式として採用しているもので、リーチが伸びる効果を確認したという意味ではありません。生成された文章を確認し、実際の投稿は自分で行います。
「採用した理由」と「直したところ」を残す
制作記録には、完成したという結果だけでなく、選んだ理由も残しています。
– どの映像を採用したか
– ほかの候補で、何が気になったか
– 編集時にどこを調整したか
YS-072なら「Flow版を採用」「Kling版の花びらの消え方が気になった」「トランジションを1.5秒に変更」という記録です。
この形なら、次に同じような場面を作るとき、確認すべきところを読み返せます。Claude Codeに任せる記録整理と、自分が映像を見て決める判断を、同じ制作ノートに残すようにしています。
まとめ
YAMATO SOULSでは、制作を「企画と音楽の準備→画像制作→動画と投稿情報の準備→投稿記録」の4段階に分けています。Claude Codeには企画・文章・記録を、Codexには画像制作を依頼し、私が素材の選定と編集、公開前の確認を行います。
運用して分かったのは、担当だけでなく「何がそろったら次へ進むか」を決めることの大切さです。完成画像を確認して動画の指示文を書く。編集後のつなぎ目を見る。採用理由を記録する。この順番を決め、制作中に見つかった修正点も残しています。

