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音の指紋を変える睡眠BGMプロンプト実践改訂 ―Sunoで「意図的な個体差」を作る6要素設計法

前回の記事では、Sunoで生成した曲がContent IDに引っかかった実体験と、その対応方針を整理しました。

今回はその続きとして、実際の作品でどうプロンプトを見直したかを具体的に公開します。

対象は、3章構成の睡眠BGM「#22 ラグドール」です。「入眠前 → 深い休息 → 朝まで静かに」という流れは維持しつつ、曲ごとに編成・和声・音色・空間・構造を明確に変え、過去の生成曲や既存の類似カタログと意図せず似にくくする設計に改めました。

修正の基本方針

前回の記事で立てたルールを、そのままこの作品に適用しています。

雰囲気(睡眠・落ち着いた夜)は維持する

音の指紋(メロディの流れ・音色の組み合わせ・構造)は明確に変える

曖昧な定番語だけに頼らず、目的・編成・リズム・和声・音響・構造の6要素を具体的に書く

否定指示は必要最小限に整理する

生成後の加工で「隠す」のではなく、プロンプト段階で独自性を確保する

特に意識したのは、「単に音数を減らす」だけでなく、編成・環境音の距離感・和声の作り方・終わり方まで段階的に変化させることです。

主な修正ポイント

項目

修正前

修正後

設計の軸

雰囲気語中心(healing / theta / delta など)

6要素(目的・編成・リズム・和声・音響・構造)を明示

曲A・B・Cの差別化

主に音数とBPMで段階付け

編成・和声・環境音の距離・空間・終わり方まで変化

ボーカル防止

Style欄に否定指示を大量重複

Instrumental優先 + Lyrics空欄スタート + 最小限の否定

末尾処理

各曲末尾に5秒無音追加

無音廃止。5秒クロスフェードに統一

曲Cのテンポ表現

「no rhythm」と「36 BPM」が併記

「固定拍なし、体感速度36〜40 BPM相当」に整理

定番語

healing frequency などを使用

開放5度・sus2/sus4・不規則フレーズ長・未解決終止など具体記述へ

再生成ルール

特になし

毎回最低2項目を変更するルールを追加

Content ID関連の表現

回避を意識した書き方あり

「独自性のある音源設計+記録・確認」にシフト

 

改訂版プロンプト

全曲共通の必須設定

  1. Custom ModeをONにする
  2. InstrumentalをONにする(ボーカルなしを最優先)
  3. Lyrics欄は最初は空欄にする
  4. 歌声・ハミングが入った場合のみ [Instrumental] を入力して再生成
  5. Style欄の否定指示は以下を基本とする:instrumental, beatless, no vocals, no drums, no percussion
  6. 実在のアーティスト名・プロデューサー名・既存曲名は指定しない
  7. 1曲につき2〜4パターン生成し、過去曲から最も離れているものを選ぶ
  8. 強いメロディ・覚えやすいフック・短い同一ループ・急な転調・ビルドアップは避ける

曲A|Chapter 1 入眠前

役割

緊張をほどき、睡眠へ入りやすい状態を作る

Style欄

sparse pre-sleep ambient, instrumental, 60 BPM, widely spaced felt piano single notes and soft piano harmonics, warm evolving analog pad, low note density, suspended open-fifth harmony with gentle sus2 and sus4 colors, irregular phrase lengths, non-thematic piano movement, subtle field recording of quiet rain on a nearby window, soft close room ambience, rounded high frequencies, slow timbral evolution, gradually reducing note density, unresolved transition ending, beatless, no recognizable hook, no arpeggio, no vocals, no humming, no chanting, no drums, no percussion, no sudden transitions, no build-up, no drop

 

構造メモ

序盤:フェルトピアノの単音を広い間隔で配置

中盤:暖かいパッドを少しずつ広げる

後半:ピアノの音数を減らし、パッドの余韻を残す

明確な終止を作らず、曲Bへつなげやすくする

曲B|Chapter 2 深い休息

役割

曲Aのピアノを遠ざけ、パッドとドローンへ移行する

Style欄

deep-rest ambient bridge, instrumental, 52 BPM perceived pulse, felt piano residue only in the opening, gradually fading away, warm granular pads, soft low-register organic drone, long sustained tones, suspended modal harmony, very slow harmonic changes every 20 to 30 seconds, distant rain placed behind the music, wide dark stereo space, softened upper frequencies, slow density reduction, minimal repetition, ending with pads and drone only, beatless, no memorable melody, no piano arpeggio, no vocals, no humming, no chanting, no drums, no percussion, no build-up, no drop, no sudden chord change

 

構造メモ

序盤:曲Aの余韻に近いピアノを少量だけ残す

中盤:ピアノを消し、グラニュラーパッドへ移行

後半:低いドローンと持続音だけに近づける

曲Cでピアノが完全になくなっても違和感がない状態にする

曲C|Chapter 3 朝まで静かに

役割

注意を引く音をなくし、長時間ループに適した状態を保つ

Style欄

ultra-slow nocturnal texture ambient, instrumental, pulse-free, no fixed meter, perceived pace around 36 to 40 BPM, pure sustained soft pads, low organic drone, subtle room tone and extremely distant night wind, small gradual pitch-color changes without a chord progression, very slow filter and amplitude movement, dark soft spectrum, minimal upper-frequency detail, continuous non-thematic texture, seamless beginning and ending, no final cadence, no melody, no piano, no rhythm, no vocals, no humming, no chanting, no vocal-like choir pad, no drums, no percussion, no tonal swell, no sudden change, no build-up, no drop

 

構造メモ

明確なイントロを作らない

低いドローンと柔らかい持続パッドを中心にする

音程変化ではなく、フィルターと質感の微細な変化で動きを作る

始まりと終わりを判別しにくい連続テクスチャーにする

Audacityでの接続・ループ処理

  1. 曲Aと曲Bを5秒重ねてクロスフェードする
  2. 曲Bと曲Cを5秒重ねてクロスフェードする
  3. 曲末に無音は追加しない
  4. 曲Cのループ接続は、末尾と先頭を5秒重ねてクロスフェードする
  5. 接続前に各曲の体感音量をそろえる
  6. クリック音・急な残響切れ・環境音の途切れを確認する
  7. EQは高音の刺激や低音の圧迫感を軽く整える程度に留める

生成曲そのものの独自性に不安がある場合は、加工で隠すのではなく、プロンプトの構造・編成・音色を変えて新しく生成し直します。

再生成時の変更ルール

同じプロンプトをそのまま繰り返さず、毎回以下のうち最低2項目を変更します。

構造

楽器または音源

和声の作り方

環境音

ステレオ空間

フレーズの長さ

音色変化の周期

終わり方

変更例

曲A:フェルトピアノ単音 → 柔らかいピアノハーモニクス/近い窓雨 → 少し遠い屋根雨

曲B:アナログパッド → グラニュラーパッド/20秒の和声変化 → 30秒の和声変化

曲C:遠い夜風 → ほぼ無音の室内ルームトーン/フィルター変化周期40秒 → 60秒

最終採用チェック

☐ 過去に採用した曲と、主な楽器・構造・環境音が重なりすぎていない

☐ 既存の有名曲や特定アーティストを連想させない

☐ 覚えやすい旋律や特徴的なリズムがない

☐ 曲A・B・Cで音数と明るさが段階的に減っている

☐ 5秒クロスフェードで3章が自然につながる

☐ 曲Cを繰り返しても無音や急な段差がない

☐ 生成日・使用プロンプト・採用テイクを制作メモに記録した

☐ YouTube公開前に全編を試聴し、異常音や意図しない声を確認した

まとめ

前回のContent ID体験をきっかけに、「生成したから安全」ではなく「意図的に個体差を作る」設計に切り替えました。

今回の改訂では、特に以下の3点を徹底しています。

  1. 雰囲気語だけに頼らず、音楽の要素を具体的に書く
  2. 曲ごとに編成・空間・終わり方まで変化させる
  3. 生成後の確認と記録をルーチン化する

同じような睡眠BGMや長時間ループ音源を作っている方の参考になれば幸いです。実際にこのプロンプトで生成した結果や、さらに調整した点が出てきたら、また続編で共有します

 

💜 Hiroroのひとこと

今回再設計した方法で作成したものは shorts は8月6日投稿予定21時、1時間版は8月8日投稿予定21時、8時間版は8月9日投稿予定21時で予約済みです。前回と違って何もなく予約できたので問題なしです。大和魂の方も同様に対応していきます。

 

ABOUT ME
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45歳からAI副業に挑戦中!派遣社員として働きながら、AIを武器に新しい人生を切り開くヒロロです。失敗も学びに変えて、リアルな挑戦を毎日発信中!
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