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Stable Audioで和楽器BGMになるまで|YS-074で5回修正して見えたこと

はじめに

三味線を主役にしたはずなのに、単音がぽつぽつ鳴る。琴を加えると、何の楽器か分かりにくい音になる。Stable Audioで制作したYS-074は、そんな状態からのスタートでした。

9月16日のYS-070でプロンプトを削った制作記録の続編です。今回はGeminiのGemsを使って5回の修正を重ね、最終的に採用したプロンプトで、ようやく自分の動画に使いたい音になりました。

ただし、「この言葉を入れれば解決する」と言える段階ではありません。何を変え、何がまだ分からないのかを、制作メモに沿ってまとめます。

このガイドでわかること

  • 和楽器BGMとして違和感があった音と、修正の流れ
  • 最終採用版で整理した「曲全体・主役・背景」の伝え方
  • 次の制作で同じ試行錯誤を減らすための記録方法

ステップ1:まず「何が違うか」を曲ごとに書き出す

YS-074「PAPER LANTERN DRIFT(流れる灯籠)」は、深夜の灯籠流しをテーマにしたEdo Night Sleepシリーズの作品です。三味線を主役に、琴を控えめに添える睡眠用BGMを目指しました。

最初の3曲を聴いたときの印象は、次のとおりです。

曲

気になった点

曲1

直前のYS-073の曲1と同じように、単音が並んでいるだけに聞こえる

曲2

弦楽器が不思議に鳴っているだけで、旋律としてつながって聞こえない

曲3

鐘のような音が一定間隔で鳴る

これは私の制作時の聴感です。Stable Audio全体の性能を評価した比較実験ではありません。

今回ほしかったのは、静かでも曲として流れがあり、三味線の存在が分かるBGMでした。「静かにする」と「音を少なくする」を重ねるだけでは、その狙いに届きませんでした。

ステップ2:修正履歴と、最終的に使った版を分けて見る

Gemsでプロンプトの修正を重ねました。制作ログには5回目の修正案と最終採用版が別に残っているため、ここでも分けて紹介します。

段階

主な変更

試聴時の記録

1回目

三味線の英語での補足、調性の指定、鐘や電子パッドを避ける指示を追加

まだ琴か三味線か分からない単音に聞こえた

2回目

連続した撥弦を狙う groove、琴との duet、同期した伴奏などを追加

正体不明の打楽器のような音などが混ざった

3回目

groove と duet を外し、穏やかに旋律を弾き続ける指示や木製打楽器を避ける指示を追加

弦の音の違和感が残り、何のBGMか分かりにくかった

4回目

三味線を目立つ主役とし、13弦琴や掛け合いを表す interlocking などを追加

良くなった感じがしなかった

5回目の修正案

琴をほぼ不在にして、三味線ソロを中心にする方向へ変更

ここでも改善の実感は乏しかった

最終採用版

曲全体の指定、三味線の演奏内容、琴の背景での役割などをまとめて整理

動画に使う版として採用した

「5回」は制作メモに残した修正の回数です。音源の総生成回数や、3曲それぞれの再生成回数を表す数字ではありません。

最終版では「曲全体」と「何を弾くか」を明記した

最終採用版は、冒頭に次の文を置いています。

Track Type: Music, VocalType: Instrumental.

続けて full instrumental sleep music track と書き、歌のない睡眠用の曲全体を作りたい、という意図を示しました。

三味線には、楽器名のほかに演奏内容を足しています。曲1の該当部分は次のとおりです。

playing a simple repeating melodic motif with gentle slow phrasing

「シンプルな旋律のまとまりを、ゆっくり穏やかに繰り返し弾く」という指定です。単に音を鳴らすのではなく、何を演奏してほしいのかを書きました。

琴には sustaining warm chords barely noticeable and subordinate と指定し、温かい和音を控えめに伸ばす背景役を持たせています。曲全体の伴奏を意識した complete background arrangement、鋭いアタックを避ける表現、混ざってほしくない音の除外指示も入っています。

これらは今回使ったプロンプトの記録です。先頭の書式を入れれば特別な機能が有効になる、という意味ではありません。

どの語句が効いたのかは、まだ分からない

今回の修正では、毎回いくつもの語句を同時に変えています。

そのため、「groove を入れたから打楽器のような音が出た」「先頭の宣言だけで改善した」といった因果関係は確認できていません。最終版を採用できたことと、それぞれの言葉の効果を証明できたことは別です。

避けたい語句も、今回の組み合わせで改善しなかった、あるいは悪化が疑われたものとして記録しています。どの曲でも使ってはいけない禁止語にはしていません。

ステップ3:採用版を保存し、次は変更点を絞る

今回の経験は、YAMATO SOULSの4シリーズ向けテンプレートと、症状別の「制作の修正・改善ログ」に整理しました。

ただし、今回の型で採用実績があるのはEdo Night SleepのYS-074です。他の3シリーズ向けに用意した型は、まだ試行用です。三味線で採用できた書き方が、そのまま琴や尺八にも合うとは判断していません。

次の制作では、次の3点を意識します。

  1. 採用したプロンプトと音源を同じ組として残す。 修正途中の版と取り違えないようにする。
  2. 困った音を具体的に記録する。 曲名・再生位置・「単音に聞こえる」「背景楽器が前に出る」などの症状を残す。
  3. 一度に変える指示を1つに絞る。 修正前後を聴き比べ、1回の結果だけで語句の効果を決めつけない。

最終版を毎回ゼロから作り直すより、何が問題で、どこを変えたかが分かる状態にしておく。そのためにログを次のプロンプト作成前に読み返します。

まとめ

YS-074では、和楽器名を書くだけでなく、曲全体の形、三味線が弾く旋律、琴の背景での役割まで整理した版を採用しました。

5回修正した経験から得たのは、万能な一文というより、修正と結果を対応させて残す必要性でした。採用できた手応えはありつつ、どの変更が効いたかはまだ切り分けられていません。

制作したYS-074は9月23日に公開しました。PAPER LANTERN DRIFTをYouTubeで聴くから、今回の仕上がりを確認できます。

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45歳からAI副業に挑戦中!派遣社員として働きながら、AIを武器に新しい人生を切り開くヒロロです。失敗も学びに変えて、リアルな挑戦を毎日発信中!
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