AIツール & 使い方

Stable Audioのループの継ぎ目を改善|終盤の減衰を見直した実例

はじめに

数分の曲を長時間のBGMにするため、同じ音源を繰り返してつないでいます。ところが、曲の終盤で音が弱まると、冒頭へ戻った瞬間に音の勢いが変わり、継ぎ目が目立ちました。

この記事では、Stable Audio(文章から音楽を作るAI)で制作した、もふもふ睡眠BGMの猫のピアノと犬のフルートの修正例を紹介します。終盤の音の減り方を確認し、展開の指定を見直したうえで、最後は実際の継ぎ目を聴く手順です。

この記事でわかること

  • 曲の終わりと冒頭で、何を聴き比べるか
  • 音の勢いとフェードアウトを指定したプロンプトの実例
  • Gemsの採点結果と、今回の検証で分からないこと

継ぎ目を整える3つのステップ

ステップ1:終盤と冒頭の音を聴き比べる

私の1時間版は、入眠・浅い眠り・深い眠りの3曲をそれぞれ約20分に延ばしてつなぎます。8時間版では深い眠りの曲を長く繰り返すため、同じ曲の終わりと冒頭が何度もつながります。

猫のピアノ「MSBC-001」の初期3曲には、終盤の減衰(音が弱まること)と冒頭との勢いの差がありました。背景の弦がピアノを覆うことや、低音のこもりも指摘されています。判定用Gems(Geminiで設定したAIの評価役)では、3曲まとめて18/25点でした。

継ぎ目を確認するときは、音量だけでなく、主役の楽器が消えていないか、伴奏が減っていないか、曲が終わったように聞こえないかを聴きます。今回の点数は制作上の評価で、睡眠への効果を測った数値ではありません。

採点の仕組みは、Gemini(Gems)でBGMを採点・改善する方法にまとめています。

ステップ2:曲の展開に、保ちたい音の勢いを書く

猫の3曲は、展開を説明する部分に次の指定を入れて作り直しました。「エネルギー」は、ここでは音量や楽器の厚みから感じる音の勢いを指しています。

制作用の区分

加えた指定

意図

入眠

constant low energy level

低い音の勢いを保つ

浅い眠り

steady dynamic level throughout

曲全体の強弱を安定させる

深い眠り

energy at the start and end strictly equal

冒頭と終盤の勢いをそろえる

あわせて背景の弦を減らし、主役を支える役割に抑え、no synth padsなども加えました。採用した修正版は、3曲まとめて22/25点で合格しています。

猫の採用版では、no fade-out at the endは使っていません。 複数の語と伴奏の指定を同時に変えたため、表の1語だけが点数を上げたとは判断できません。また、「同じに」と書くことが、波形や実測音量の一致を保証するわけではありません。

Stability AIの公式ガイドは、音楽のプロンプトでジャンル・楽器・雰囲気やエネルギー・テンポを考えることを案内しています。上の具体的な語は、私の制作で使った例です。Stable Audio 3公式プロンプトガイド

テンプレート全体の見直しは、Stable Audioの音楽が「BGM」になるまででも紹介しています。

ステップ3:終盤で音が消える場合は指定を見直し、つないで聴く

犬のアルトフルート「MSBD-002」の浅い眠りの曲では、高音が鋭く聞こえ、終盤で主役が急に消える問題がありました。Gems判定は15点でした。

修正時には、次をまとめて変更しています。

  • very soft dark alto fluteと低音域の指定で、音色を柔らかくする
  • equalized volume balanceで、音量バランスをそろえる意図を伝える
  • 除外したい内容の記述にno fade-out at the endを加える

結果は22/25点で合格でした。「除外したい内容」は私のプロンプトの整理上の呼び方で、この記事は専用の入力欄の操作を説明するものではありません。

深い眠りの修正記録にも、energy at the start and end kept equalだけでは終盤のフェードアウトや楽器の間引きが残り、no fade-out at the endやabsolute constant volume and energy from start to finishを加えた例があります。ただし、音色や主役の指定も変えています。

対象

修正前→採用した修正版のGems評価

注意点

猫のピアノ・3曲まとめて

18→22/25

終盤の指定と伴奏などを同時に変更

犬のフルート・浅い眠り

15→22/25

音色・音域・バランス・終盤を同時に変更

採点で合格しても、最後は採用した音源の末尾と冒頭をつないで聴きます。音の勢いの段差、楽器の消失、継ぎ目のクリック音は、それぞれ別の確認対象です。プロンプトの変更だけで、すべての継ぎ目の問題が解消したとは扱いません。

音源の後処理では、Audacityで432Hz化する入力と保存の手順も参照できます。書き出した音源や最終編集後の継ぎ目も聴き直します。

まとめ

私の制作では、曲の終盤が弱まる問題に対し、展開やフェードアウトの指定と伴奏を見直しました。猫の採用版は3曲まとめて18点から22点、犬の浅い眠りは15点から22点になっています。

確認の順番は、終盤と冒頭を聴く、保ちたい音の勢いを文章にする、つないだ音を聴き直す、の3つです。使った語と採用結果を残しておくと、次の修正でも判断しやすくなります。

参考リンク

公式情報確認日:2026年10月3日。修正語と点数はMSBC-001・MSBD-002の制作記録に基づきます。今回の仕上げでは元音源を再試聴していないため、音の症状と合否は当時の記録によるものです。

ABOUT ME
hiroro-ailab
45歳からAI副業に挑戦中!派遣社員として働きながら、AIを武器に新しい人生を切り開くヒロロです。失敗も学びに変えて、リアルな挑戦を毎日発信中!
RELATED POST